10人の専門家が語るこれからのウェビナーと課題

コロナの影響によって2020年は、ウェビナー需要が大きく高まった。と同時に、ウェビナー特有の課題も浮き彫りになり始めている。

 

オンラインに費やす時間は、対面時に費やす時間より貴重だと感じる人が多く、対面式での会議に1日費やすことはしても、オンライン会議に1日を費やしたいと思う人は居ない。

とあるように、ウェビナーに参加するユーザーは、対面式セミナーと異なる期待値を持っている点がある。また、対面式セミナーよりもオンラインウェビナーにおいて、参加者の興味を惹きつけておくことは難しい傾向にある。

 

今回は、米国を拠点にオンラインプラットフォームを展開するLearn worldが発信した「10 Experts Discuss Trends: The rise of Webinars during and after the Covid-19 era」」された、今後のウェビナーのトレンドや、浮き彫りになりつつウェビナーの課題を解決するための方法について要約した記事をご紹介する。

 


オンラインビジネスの世界では「オンラインワークショック」「ライブクラス」「バーチャルトレーニング」と言う言葉を良く耳にするが、これらを総称して「ウェビナー(Webinar)」と言う言葉に置き換えられ始めている。

 

ウェビナーはどんな種類のビジネス形態でも対応できる優秀な存在だ。オンラインコースの様に、複数回販売できるような商品もある。ビデオベースの商品であるため、幅広い客層にリーチできるポテンシャルを秘めている。

ウェビナーにおける最大の利点の一つは、費用対効果が高く、他のメディアと比較して短時間で完結するところである。そして場所も関係なく、世界中の人々が同時に交流する事が出来るところでもある。

 

コロナの影響で隔離生活を余儀なくされ、ウェビナー利用者はここ数か月で爆発的に増加した。

では、これからウェビナーはどのようになっていくのか?

ウェビナー専門家達の意見と、有益なアドバイス、更にウェビナーをより良く使いこなす為の秘訣を教えて貰った。

 

デジタルへの移行

沢山の人々が、対面式よりも、オンラインでセミナーを実施する事のメリットに気づき始めている。オンライントレーニングやプレゼンテーションなどは規模の調整がしやすく、費用対効果も高い。オンラインイベント等のプラットフォームを販売するWorkCastのマーケティングマネージャーであるMelissa Hugel氏は、「ウェビナーの価値に気づきだした企業は多い」と話す。

 

「コンテンツの利用方法がかつてない移行期にある中、ビジネスは莫大なバーチャル環境のメリットを得ている。沢山の企業がこの移行をする事で、サービスやテクノロジーは改善し続けるだろう。」

 

同じくウェビナープラットフォームを販売するWebinarGeekのStefan Treuren氏は

「今までウェビナーを使おうとしなかった人や、セットアップに必要な数分をも惜しんでいた人々が、今やウェビナーを使用するように最後通告されている」と言う。

 

ウェビナーは教育業界にも広がっている。

「このコロナの状況が、オンライン教育を後押しし、今後オンライン上での教育が続いていくと予想している」と話すのは教育コンサルタントのRob Bayuk氏。

Galina Yavorska氏は、「この隔離生活が終了したとしても、教育業界のウェビナー使用傾向は続くと予測しており、世界中の教育指導者たちがオンラインクラスへの知識と自信を得て、通常の生活に戻った後も、この方法を続けるだろう」としている。

 

専門家に聞くウェビナー最新トレンド

シリーズウェビナー

全てを一度に教えるのではなく、日時を複数回に分けて、ある項目に対して、より深い知識を得るのが目的。

「複数回ライブイベントを開催出来ないような小さい企業には、録画機能を使用したコンテンツが有効だ。例えば人事部はオリエンテーションや研修の録画動画を新入社員に随時配信する事が出来る。」電話会議システム会社Vast Conference社マーケティングマネージャーであるJamie Davidson氏はアドバイスする。

 

魅力ある体験

講義する側が一方的に喋り続ける様な一方通行の講座ではなく、相互やり取りが出来るような方法にすると、聴き手もより内容に集中しようとしてくれるはずだ。「どれだけ沢山の人に見てもらうか」に集中するよりも、聴き手の興味を最初から引き付け、最後まで維持する方法に集中する事が大切なのである。

 

声だけの出演だけではなく、実際に話し手が画面上に映る方法を取ると、更に聴き手の興味を引き、講座の内容を意識して理解するのに繋がるだろう。

 

聴き手がいかに講座内容に興味を持ち続けるかはとても重要で、ウェビナーエキスパート達は様々な要素を盛り込んでより良いウェビナー経験が出来るよう対応を求められる。

 

安全性

ウェビナー開催者は聴き手の個人情報をしっかり管理出来るプラットフォームを使用する事が大切である。例えばGDPR(EU一般データ保護規制)に準じているウェビナープラットフォームを使用する等が有効だ。

 

オフラインからウェビナーに移行する方法

 

ゴールを設定し、正しいウェビナープラットフォームを選ぶ

 

巷には沢山のウェビナープラットフォームが溢れていて、それぞれ独自の特徴を持ち合わせている。自分の最終目標は何なのかをはっきりさせ、それに見合ったプラットフォームを選ぶ事が大切だ。聴き手の規模や、予算が決まっていれば、それも選ぶ目安となる。

 

それに加えて「自分自身に具体的な質問をした方が良い」と話すのは、オンラインコース用プラットフォームを提供するLearnWorld社シニアマーケティングマネージャーのStella Mikraki氏だ。

・顧客を教育したいのか、新しいリーダー候補を募集したいのか?

・このウェビナーをあなたの最高作品としたいのか?

このように、自分自身に質問を重ねていくと、ライブよりも録画配信が良いのか、ライブ配信をして、その後課金して更なるトレーニングに誘導すれば良いのか等、具体的な方法が分かってくる。

 

2 自分の講座をオンライン用に作り直す

 

対面形式での講座は細やかなコンテンツで構成されている。一番の間違いは、そのコンテンツをパワーポイントに打ち直してそれをウェビナーで配信してしまう事だ。必ずオンライン用にコンテンツを作り直し、自分自身も準備をする必要がある。

 

そして聴き手に何を達成してもらいたいのかを自分自身がクリアにしておくことが大切だ。

 

3 全ての講座用に準備を万端にしておく

 

・操作に慣れる

ウェビナーソフトウウェアの使い方に慣れておくこと。同僚や友人に頼んでトライアルさせてもらうのが良い。

 

・練習する

事前にファイルをアップロードする、マイクをきちんと配置しておく、何度か通しでやってみる。

 

・プランを作る

自分が何を伝えたいのか、何を学んでもらいたいのかのプランを作っておくこと。そこにたどり着くための方法を書き出しておく事。そうすれば、講座の最中でどこで何を発言すれば良いのかが明確になる。

 

4 聴き手の興味を引き続ける努力

 

オンライン上で何かを教えてるとき、対面式よりも更に難しくなる。聴き手の興味を維持し続けるのがとても難しくなるのだ。

 

オンラインクラスのプラットフォーム会社であるUnicko Virtual Classroomの共同創設者であるEyal Levy氏は、

 

「講義側は自分が孤独を感じても教え続ける必要があり、数分に一度は聴き手とやり取り出来るツールなどを活用するのが良い。そうする事で、聴き手は緊張感を持ち続ける事が出来、講義側も聴き手の理解度を把握する事が出来る」

とお勧めする。

 

下記にも聴き手の興味を保つためのヒントをリストアップする

・授業中、後の評価制度をする

・簡単な理解度チェックをする

・聴き手に発言を促す

・先生と受講内容のコンテンツを同時に画面に映す

・素晴らしい回答には少しばかりのギフトを用意する

・短く、明快な受講動画の作成

・受講後には追加の資料を送付し、聴き手の興味を持ち続けてもらう

 

ウェビナーを実施する際にやらない方が良い事 

オンラインで何かを行う時、受け取る側は過度な期待を抱きがちであるため、発信者側は入念に準備をしておく必要がある。

オンラインに費やす時間は、対面時に費やす時間より貴重だと感じる人が多く、対面式での会議に1日費やすことはしても、オンライン会議に1日を費やしたいと思う人は居ないからだ。

 

・聴き手側にビデオの設置を求めすぎない

特に10人以上の参加者がある場合、自分の映像が流れているのを忘れてしまう人が必ず居るからだ…。

 

・スライドに情報を詰め込み過ぎない

文字が羅列された画面をひたすら見続けるのは苦痛であり、聴き手の興味を削いでしまう。

 

・聴き手との距離を適切に保つ

100人もの参加者が居るような場合、誰かしら発言し、授業が進まない場合がある。必ず全員ミュートにしてもらい、講義側が必要と感じた場合のみ、選ばれた聴き手の人に発言をさせるように促す必要がある。
 
これら専門家のウェビナーに関するアドバイスを基に、我々はどのように自分のウェビナーを進めていけば良いのだろうか?もし課金して商品を提供する場合、幾らで提供するのかを考え、それを基にウェビナーでのコンテンツ作成に掛かる時間、集客率の予想をしてから、最終価格の決定をする。

 


コロナを機に、オンラインのセミナープラットフォームにはウェビナーコンテンツが溢れ始めている。コンテンツ発信で最も大事とされていている「聴き手が有益だったと感じたかどうか」といった視点をチーム全体で持ち、次回のウェビナー改善に活かしていくことをおすすめする。

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