日本発デジタルインタラクティブリハビリテ-ションプラットフォームシステムをインドへ
デジタルインタラクティブリハビリテーションサービス(以下、デジリハ)を提供する株式会社デジリハは、経済産業省の支援のもと、インドの特別支援学校15校にてデジリハを活用する実証事業を行いました。障害のある子どもたちへのリハビリ格差の解消を目指すこの取り組みに対し、ストーリーテリングは現地での撮影、演出、編集を通じて、活動の記録に携わりました。
本事業で制作したドキュメンタリー映像は、インドと日本の双方に本プロジェクトの意義と想いが伝わることを目指して制作。文化的背景や教育現場のリアルな姿を丁寧にすくい上げ、日本とインドをつなぐ「希望の物語」として描いています。
ハイライト
- 障害のある子どもたちへのリハビリ格差解消に挑む取り組みを、現地撮影・編集を通じてドキュメンタリー映像として記録
- 文化や教育現場のリアルを丁寧に描き、日本とインドをつなぐ「希望の物語」として発信
デジリハ様会社概要
株式会社デジリハは、「障害に左右されない未来を実装する」をミッションに掲げ、障害のある子どもや大人が楽しく継続的にリハビリに取り組める、ゲーム性を取り入れたアプリを開発しています。5つのセンサーを活用して取得したデータを分析し、エビデンスに基づいたプログラムを提供可能な、デジタルインタラクティブリハビリテーションプラットフォームを展開する、日本発のスタートアップ企業です。
エンターテインメントの要素を取り入れたデジリハ体験は、医療・教育・福祉の現場に新しい価値を届けています。革新的なリハビリテーションツールは、子供たちに自信、創造性、協力を促し、学びを楽しむ体験に変えます。
ご依頼の背景
本プロジェクトを通じて、障害有病率が著しく上昇するインドでリハビリDXツール「デジリハ」を活用し年少の障害児者への適切なケアに向けた取り組みの実証実験が実施されました。
インドでは地理的格差、経済的格差から障害児者のリハビリニーズを満たすことが難しく、解決策とされるコミュニティベースドリハビリテーション(CBR)も予算が膨大にかかることから制度の進展がないのが現状です。
同社は、特殊で高価な機材を必要とせず、小型のセンサーとPC、インターネット環境により実施でき、幅広い特性・障害をもつ児童に対し個別最適化が可能であるという特徴を有していることから、デジリハの活用を通じCBRトレーニングを推進することで、インドにおける障害児者のリハビリ課題解決を目指し、プロジェクトがスタートしました。
そんな中、この取り組みを国内外に伝える映像ドキュメンタリーの制作パートナーとして、ストーリーテリングにご相談をいただきました。
「高い映像品質」「納期遵守の信頼性」「現地インドでの撮影体制が整っていること」が評価され、日印融合チームによる体制を強みとするストーリーテリングを、制作パートナーとして選定いただきました。
提供サービスと支援内容
1.聴き手となるペルソナの明確化
2.企画立案・脚本制作
策定したペルソナや現地の社会的文脈をもとに、デジリハ様の哲学やUSP(独自の強み)である日本の先端技術やその効果を、どのようにストーリーとして表現するかを設計しました。
一部撮影対象となる児童の顔を映せないという制約がある中で、視覚・聴覚的にどのようにみせることが効果的であるかを議論し、納得力がありながら感情が伝わる演出手法を取り入れた、具体的な脚本(ストーリーボード)を作成し、出来上がりが具体的にイメージしていただけるようデジリハ様と打ち合わせを重ねました。
3.現地での映像ディレクション
撮影は、インドの特別支援学校、および弊社スタジオの計3箇所にて実施されました。日本人のプロジェクトマネージャー、そして、英語・ヒンディーのバイリンガル対応が可能なローカルディレクター、ビデオグラファーたちで構成されたチームで臨みました。
現場の臨場感、技術の正確さ、感情を伝えるために設計された計100カット以上の指定カットの撮影漏れが発生しないよう、綿密な進行管理を実施。インド故の、現場での急な変更にも柔軟に対応しつつ、対象となる児童やその家族、学校運営側の尊厳を第一に考え、撮影手法・カメラアングル・コミュニケーションにおいても十分な配慮を行いながら、全体のコンセプト・メッセージ・トーンに一貫性を持たせることに注力しました。
4.演出・映像編集
インド社会における障害児に対するステレオタイプが存在する中、日本のテクノロジーを活用した新たなアプローチによって、障害児に対する可能性創出への、自然な共感を生むビジュアルコミュニケーションが重要な課題となりました。
映像と演出によって、現場の取り組みや課題を社会にニュートラルに受け入れられる形を構築した上で、デジリハの取り組みをポジティブに感じてもらえるよう構成を意識しました。
インドでは文化的背景から、医療や教育現場においては権威者の発言がインパクトを与えます。特別支援学校の先駆者である権威ある校長先生や支援スタッフのリアルなシーンとヒンディー語を交えた声を可能な限り反映するよう、デジリハインドManaging Directorへアレンジをご協力いただきました。
支援スタッフの懸命に取り組む姿と子どもたちがデジリハのテクノロジーによって、ポジティブな反応を見せ、リハビリを通じて見せる予想もしていなかったような前向きな反応を丁寧に描写していきました。
これにより、視聴者に対して「適切なリハビリによって、障害児にも確かな伸び代がある」というメッセージを自然に伝えるとともに、誰もが不可能だと思う課題に対してデジリハが確かな技術とともに取り組むことで、保護者や教育関係者のモチベーション喚起するだけでなく、視聴者が未来への「希望」を感じ、心を動かされるようことを狙いとしました。
デジリハ様からのコメント
まとめ
ストーリーテリングでは、創業当初より事業活動を通して「陽の当たらない場所へ陽を当てる」ことは、日々の事業活動をドライブする一つのモチベーションであると話してきました。
障害による格差や障壁といったテーマに向き合うことができる本プロジェクトを通して、私たちが映像とストーリーで「伝える力」によって、デジリハ様の経済的価値、社会的価値を社会へ伝承することへ貢献できることを再確認させてくれました。
日本が誇る医療技術が世界最大の人口を誇るインドの未来に貢献し、日印の技術と人の融合がよりよい未来を作り上げていくことを目指して、チーム一同さらに決意を新たにする機会となりました。