OOH広告とは?
インドOOH広告、場所別事例23選
ここからは、弊社のヘッドオフィスが位置する北インドのグルガオンで見られるOOH広告をご紹介していきます。
グルガオンは、近年開発の進むデリー近郊都市で、2021年のデータによると人口は約110万人に達しています。中心地にはオフィスビルが立ち並び、Google(グーグル)、Microsoft(マイクロソフト)、Facebook(フェイスブック)、BMW(ビーエムダブリュー)などの多くの外資系企業が拠点を構えています。また、住宅地には新興の高層マンションやゲーテッドコミュニティが広がり、居住者の多くはIT業界の専門職や国際ビジネスに従事する駐在員です。都市インフラも充実しており、近年は大規模なショッピングモールや5つ星ホテルも増加しており、生活の質も向上しています。
駅
ファンドビジネスA Maharatna Company(マハラトナカンパニー)
インドの大手銀行SBI(エスビーアイ)によるOOH広告
駅ビルが併設しており、多くの利用者が広告を目にすることになります。当駅におけるOOH広告は、ほとんどSBIのもので埋め尽くされていました。
駅構内
オンラインポーカーゲームサービス、PokerBaazi(ポーカーバージ)
キッチン用品を扱うEコマース、Pringle Appliances(プリングルアプライアンシーズ)
バス停
デリーやグルガオンでは、バスが主要な移動手段として広く利用されており、1日あたり400万人以上の乗客が利用しています。利用者は主に通勤を目的としたサラリーマンや学生、労働者層が中心で、特に低所得層や中所得層の人々にとって、バスは最も手頃な公共交通機関として重要な役割を果たしています。また、特定のルートでは、ビジネスパークやIT企業が集中するエリアへ通う若いITプロフェッショナルも多く利用しており、通勤時間帯は非常に混雑します。
バス停はオフィス街から住宅街まで様々な場所にあるため、バスの利用者のみならず、歩行者、幹線道路のドライバーなど巾井広居セグメントにアプローチすることが可能です。
コンクリートメーカー、NS arcus(エヌエスアーカス)
オートリキシャ(3輪車)
インドではオートリキシャと言われる、安価な運賃で利用できる3輪タクシーが広く普及しています。都市部では、初乗り運賃が20〜30インドルピーと非常に手頃で、中・短距離の移動に多く利用されています。利用者層は主に低~中所得層の通勤者、学生、地元住民で、特にラッシュアワーには通勤手段として需要が高まります。さらに、観光客も短距離移動や市内観光にオートリキシャを活用することが多く、手軽で便利な交通手段として知られています。また、オートリキシャの背面には写真のように広告が掲載されており、企業が地元消費者にリーチするための広告媒体としても活用されています。
少し変わった取り組みとして、スウェーデン発、大手家具メーカーのIKEA(イケア)は、マーケティングの一環として、自社のブランドカラーに塗った電動オートリキシャを、荷物の配達や来店客の移動手段として使うキャンペーンを行いました。
一方で、一般的なオートリキシャにおいては、広告が剥がれたりはげたりしていることが多いため、自社のブランドイメージを損ねないように注意する費用があります。
塗料メーカー、Kamdhenu Paints(カムディヌペイント)
靴のEコマース、Asian Footwears(アジアンフットウェアーズ)
大型看板(ビルボード)
不動産ディベロッパー、Pyramid Infratech(ピラミッドインフラテック
不動産ディベロッパー、Godrej(ゴドレジ)
Godrej(ゴドレジ)は1897年に設立された、インドを代表するというコングロマリット企業で、年間売上は約1000億ドルを超えます。不動産以外にも消費財、産業機械など幅広い産業で国内外の市場シェアを誇ります。
こちらのOOH広告は、不動産広告とは思えない涼しげでスタイリッシュな広告が印象的です。後程紹介しますが、ビルボード広告以外のOOH広告でも、このデザインを統一していたため、目に留まる機会が多かったです。
Godrejのブランド戦略について興味のある方は、こちらのブログもあわせてお読みください。
「ブランディングの参考にしたいインドコーポレートウェブサイト5選」
日本の自動車メーカー、ホンダ
インドではホンダやスズキなど、多くの日本車が普及しています。インド国内販売台数において、乗用車ではスズキが市場シェア1位、二輪車ではホンダが市場シェア2位となっています。
写真のOOH広告では、製品の写真が大きく掲載されており、運転中のドライバーでも認識しやすい広告です。
薬局チェーン、Apollo24/7(アポロトウェンティーセブン
食品速達サービス、Swiggy
高架下の柱
道路沿いを走る高架鉄道の柱には、広告が大量に設置されています。このOOH広告では、車道沿い300~500mほどにわたり同じ広告が掲載され、夜になると光るデジタル看板であることが多いです。また鉄道が通るような場所であるため、人と車の交通量が多く、人目に留まりやすい主要なOOH広告の一つと言えます。企業によっては柱のみでなく、駅壁の広告も掲載し、一帯を自社のOOH広告で占領している場合もあります。
ジムサービス、FitClub(フィットクラブ)
不動産ディベロッパー、Trevoc Group(トレヴォクグループ)
幹線道路の歩道橋
スイス発高級腕時計ブランド、Rado(ラドー)
インド発グローバルSaaS企業、Zoho(ゾーホー)
大手キャリアサービス、Airtel(エアテル)
ショッピングモール
大手飲食チェーン、マクドナルド |映画館サービス、PVR Cinemas(ピーブイアールシネマ)|レストラン、In the Punjab(インザパンジャブ)
エスカレータの壁面にもOOH広告が記載されていました。写真の対面にも同様のエスカレータがあり、立ち止まっている際に目に留まる広告です。
インドの民族衣装サリーのEコマース、Taneira(タネイラ)
次はサウスポイントモールというショッピングモール内にあったOOH広告です。ここは日本人が多く住むエリアにあるため、多くの日本人が集います。
日本発、公文
不動産ディベロッパー、Godrej(ゴドレジ)
次はグルガオン市内で最も栄えているサイバーハブというエリアです。前述した中心地のオフィス街のことで、サイバーシティは、DLFという不動産ディベロッパーによってデザインされた125エーカーに及ぶ総合ビジネス地区と約1,500万平方フィートの商業スペースです。
平日には、20代後半から40代のビジネスマンやプロフェッショナルが、夕食や仕事後のリフレッシュを求めて訪れます。一方、休日にはファミリー層や若いカップル、友人グループが多く、ショッピングや食事、さらにはポップアップイベントや音楽イベントを楽しむ姿が見られます。さらに、ユニクロやココ壱番屋といった日本ブランドも出店しており、日本人の駐在員も足を運ぶ人気のスポットとなっています。
インドの大手銀行、Axis Bank(アクシスバンク)
日本の自動車メーカー、日産
まとめ
今回はインド国内で、様々な場所・種類のOOH広告をご紹介しました。企業のマーケティング戦略や、インドでOOH広告を実施するイメージの手助けになれていれば幸いです。冒頭で紹介した統計によると、インドのOOH広告は2025年以降も10%以上の市場成長が見込まれています。これからインドへ進出しようと考えている企業の皆様は、是非一度OOH広告に関してご検討して見て下さい。
また、場所ごとの広告費用や他社の成功事例など、より深い情報をお求めの方は是非一度Storytellingまでご連絡ください。カジュアルなご相談やリサーチ業務から、インドのマーケティングプロポーザル作成のお手伝いなど、幅広い支援をさせていただいております。
著者
Suguri Mikami
Storytelling LLP 創業者兼CEO。国際的なローカライゼーションの分野で13年以上、デジタルコミュニケーションの分野10年以上の経験を積み、日本ブランドと海外市場をつなぐことに従事。インド・中東チームの多国籍チームとともに、日系企業の海外進出を支援する。